北京より3.11被災地支援活動を行うボランティア・チームのAcition Mom Chinaです!!
「Ayiさん雇用実態調査2012」まだまだ続きますヨ〜。
1.Ayiさんをどうやって探しましたか?
出来れば最小のストレスと労力で、自分と相性の良いAyiさんを雇いたいっ!!!!!とは誰もが思う所。北京在住の皆さんはどうやってAyiさんと巡り会っているのでしょうか?!
72%の方が友達の紹介でAyiさんと巡り会っているようです。2013年の現在でも北京の日本人社会は「口コミ」が最大の広告媒体。日本なら紹介会社経由で探すのがトラブルを回避する一番の方法なような気がしますが(日本でお手伝いさんを雇おうと思った事が無いので想像ですけどネ・・・)、紹介会社が全く当てにならなかったなんてご経験も↓
- 以前のAyiさんは紹介会社経由で雇用し、面接も行ってお互い合意したはずですが、雇用後3カ月以内に3回も昇給を要求してきました。1回目は月給200元UP。これは同じアパート内の標準時給から桁外れに安く雇ったので、周囲とのバランスを考えてやむを得ないと思って昇給しました。
翌月の要求2回目では週6日勤務から1日削ることで対応、0歳児の育児中だったので再度紹介会社に出向く時間が取れずに要求に同意。流石に3回目の要求は厳しく断りました。但し3回目要求の時点でも周囲の標準時給よりは安かったです。このAyiは次の春節で帰省したまま二度と戻りませんでした。紹介会社はこの点について「新しいAyiを紹介してあげる。没問題!」を繰り返すだけで、既存のAyiへの説得や管理については全くもって非協力的でした。
そうかと思えば、英語対応可能なAyi紹介会社を通して、交渉の面倒なところを上手くアウトソーシングしている方もいたりして・・・やはりAyiさん探しでも紹介会社探しでも「口コミ」に頼るのが、北京では良いご縁をゲットする一番の方法のようですネ。
外国人が多く居住する公寓(アパート)では、超市(スーパー)の掲示板などにAyiさんの求職情報が貼ってあることが多いのですが、今回の回答者の中でこれを利用した方はいらっしゃらなかったですね~。やっぱり見知らぬ他人に直接電話するのって、少し面倒だったり怖いなんて事もあるからでしょうか?!
2.面接時にどんなことを確認しましたか?
さてさて、これぞという人を探した後は「面接」へ。以下回答一覧です↓
・先ずは人柄!
・Ayiさん自身に子供はいるのか?年齢は?同居家族は?田舎の家族の状況は?
・給与と残業代
・可能な勤務時間
・ランチはどうするか
・今までの経験
・得意な事な何か
・こちらの希望している仕事ができるか
・料理は出来るか
・子供の面倒はOKか
・土日に急な出勤が可能か
・保母としての経験
・通勤時間と手段
・健康診断書の提出
・身分証明書のコピー提出
・Ayiさんの現住所の確認
・緊急連絡先について(主にAyiさんの旦那様の携帯電話番号)
・雇用保険料支払い方法(紹介会社経由の方のご回答です)
同居家族について。小さなお子さんがいるAyiさんなら「子供の急な病気。面倒をみる人が手配出来なかった」などで急な休みや早退などが多い事が考えられますし、残業や休日&宿泊業務も不可な場合がほとんどです。
通勤手段について。公共交通機関を利用するAyiさんの場合は、昨今の道路事情の悪さによって遅刻してくるAyiさんもチラホラといるような?! 勿論それを見越して早めに出勤する真面目な方も沢山います。また自転車利用のAyiさんの場合は、市場でのお買い物などを気軽に引き受けてくれる傾向が高いです。
また、Ayiさんといえば「家事」のプロフェッショナル!な雰囲気がありますが、面接してみると「料理経験は無し」「アイロンは掛けた事が無い」「子供の面倒を見た経験はあるが、3歳以上ばかり。乳児の経験は無い。」などと、今までの勤務先家庭により経験に偏りがあるので、お願いしたい仕事内容は、念の為に一通り確認する事をお勧めします。
3.面接時に誰かに助けてもらった?
中国語に堪能であれば良いけれど、最初のうちは聞きたくても語学力が不足して細かく聞けず、良く分からないままお仕事がスタートして、不明点のモヤモヤが払拭出来ない!!なんて事もあるかもしれませんね?!
見事に回答がばらついたこの質問。中国語堪能な旦那様をお持ちのラッキーな方が20%も!やはり家族なら気軽に頼めますし、夫も少なからず生活上に影響があるので彼の意見も同時に聞けるしで、語学堪能な身内に同席してもらえるのは助かりますね♪
中国語の家庭教師を雇われている方は、先生にお願いするのもアリです。特に小さなお子さんがいるママさんはご自宅で家庭教師の先生をお願いしている方も多いかと思いますが、面接だけでなく携帯の契約からマンションの故障対応etc、最初のウチは色々と頼って中国生活をスタートする方も多いのではないでしょうか。私も家庭教師の先生に、銀行口座開設でお世話になったクチです。
自力で面接出来れば勿論BESTですが、Ayiさんは家庭内に入ってもらう他人なので、やはり語学面で頼れる人がいれば、遠慮せずに頼って懸念事項をシッカリと確認した方が、後々の禍根を残さずに済みそうです。
4.契約書は交わした?
契約するのだから、契約書は当たり前?!と思いきや、交わしていない方が44%も!
でも回答欄を読んでみると、「確かに、契約書を交わした所で意味が無いかも?!」と思わせる内容もあったりして。
- 契約書は以前紹介会社経由で雇用したAyiさんの時に交わし、ことごとく破られましたが、何の効力もありませんでした。次のAyiさんからは友人とシェア出来るAyiさんに絞り、突然連絡取れなくなっても友人経由やAyiさんの姉妹を雇用している他の友人達経由で連絡取れるようにしています。
- 北京出身のアイに拘ったのは、安全面の理由です。北京に家・家族がある人は、変なことをしないでしょうという考えからです。
- インターネットを参考に契約書を準備したが、面接後渡さなかった。その理由として、契約書は雇い主に有利な内容になっているが、(アイさんがものを損害した時の賠償請求などの条項)アイさんの賠償能力を考慮したら、契約書があっても、いざという時にどうしようもないと思って、あきらめました。アイさんの人柄を見極めて、信頼関係を構築していくしかないと思いました。
また、アジア諸国在住経験のある方からより以下のようなコメントが↓
- 家政婦が広く利用されている他のアジアの地域(香港、台湾、シンガポールなど)では、家政婦の権利や最低賃金など結構細かく決められていて、雇われる側もそれについての知識があるので、不当な雇い主(嫌がらせ、長時間労働、虐待など)に対して告訴などがきちんとできるようになっている。
北京に来て現地人に聞いたところ、中国では労働者としての法律の保護は一応あるものの、家政婦という職種の保護は無く、また多くが出稼ぎ労働者で弱い立場の人が多いため、契約書が無くても違法ではないし、解雇の理由や時期(即刻解雇できるなど)が雇い主に有利でも問題は無い、ということだそうです。
口約束のみで、何の保護も将来の保証も無いのが、北京のAyiの仕事の現状です。それを逆手に取って自分に有利な契約を結ぶことも出来ますが、契約書にサインさせた所で、それが何の保証にもならないというのが北京のAyiさん雇用の現状。そうなると前述コメントの「アイさんの人柄を見極めて、信頼関係を構築していくしかないと思いました。」が、現時点では良い雇用関係を築いていく有効な方法なのだと改めて感じます。
5.契約書の入手先は?
そうはいっても、やはり「契約」を先方にハッキリ認識してもらう為に、形式上だけでもやり取りしたい方も多い契約書。そのフォーマットの入手先の回答は以下の通り。
- 自分で日本語版を作成し、中国語の先生に翻訳してもらった
- 紹介会社が手配
- 前の雇い主から引継ぎ
- 夫の会社が準備
- 簡単なものを自分で準備
6.試用期間を設けましたか?
65%の方が設けていた試用期間。設けていない場合は、お友達のAyiさんで仕事ぶりを間近に見ていたので不要だったからというのが大きいようです。今回、試用期間が何日間だったかはアンケートで問いませんでしたが、来年度は是非皆さんに伺ってみたいと思います。やはり家庭内を日々見る方なので余程急いでなければ安易には決めたくないですよね。
特集記事 目次「 Ayiさん雇用実態調査2012」
2.雇用時
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