Sさんは出産後の黄疸治療、そしてアムケア→ユナイテッドファミリー病院と転院する事になったキッカケなどもシェアして下さいました。Sさん、貴重な体験談をどうも有り難うございました。
出産日:2012年6月13日性別:女
出生体重:2825g
出産方法:自然分娩
入院日数:3泊4日
出産費用:56,000元
○検診
二人目の妊娠判明から5ヶ月まではアムケアにて検診を受けていました。4ヶ月検診の血液検査で一項目数値異常が出たため、総合病院での再検査と薬の服用を強く勧められました。薬を飲むことに抵抗があったので、日本に一時帰国した際にお医者様に診ていただいたところ、「薬を飲むほどではない。薬を飲むことで生じるリスクもあるから経過観察にしましょう」との診断でした。(中国と日本のお医者様の考え方の違いを実感しました。)
北京に戻り6ヶ月検診を受ける際にユナイテッド病院に変更したのですが、ユナイテッド病院には通訳スタッフがいることが変更した一番大きな理由です。
アムケアに通っていた頃は、中国語に不自由のない主人に通訳を頼めたことと、二人目でしたので自分は多少言葉ができなくてもなんとかなるだろうと思っていたのですが、実際に血液検査で異常が出てからは、電話で検査結果の説明をされてもよくわからないことに不安を感じ、通訳がいるユナイテッド病院に変えました。
アムケアは病院内が清潔で設備も新しく、医療スタッフの方々の対応が丁寧でとても満足していたので、もし血液検査で異常が出なければそのままアムケアで出産していたと思います。
その後、問題が出た血液検査の数値はほぼ正常範囲内になり安心したのものの、今度は7ヶ月の検診で「胎盤が下がり気味で出血のリスクがあるため安静にしているように」と言われ、8ヶ月9ヶ月検診ではオプションでエコー検査を追加し胎盤の状態を診てもらいました。この時に少し不便に感じたことは、私は特に一人の先生を指定して予約していなかったため毎回別の先生に診ていただいたのですが、自分から先生に「胎盤の状態は大丈夫ですか?」と申し出ない限り先生からエコー検査の指示が出ず、何か問題を抱えている場合はやはり同じ先生に診ていただいた方がスムーズに対応してもらえるのかなと思いました。9ヶ月検診で胎盤が正常な位置になっていることが確認できたので、ようやくウォーキングも解禁され出産当日まで元気に妊婦生活を送ることができました。
○出産
一人目の出産は自分が想像していたより分娩時間が短く、痛みにもなんとか耐えられたため、二人目の出産も特に無痛分娩を考えず自然分娩にしようと決めていました。37週5日の夜中一時、突然破水し目が覚めました。夜中でしたので申し訳ないと思いながら、日本語部スタッフに連絡するとすぐに対応してくださり、病院に行くよう指示がありました。破水したものの陣痛などは全くなかったので、病院についてからも着替えや入院手続きなど余裕を持ってできました。日本では分娩までの間ずっとお腹に器械をつけて陣痛の波や心拍などを測っていましたが、こちらでは途中30分だけ測って終わりでした。陣痛が始まってから看護婦さんに、痛みがひどくなったら教えてねと言われましたが、しばらく我慢していたら知らないうちに子宮口が全開になっていたようで、看護婦さん達をかなりバタバタさせてしまいました。(陣痛の途中で、痛みを1〜10のレベルで表すと今の痛みはどれくらい?と何度か聞かれたのですが二度目の出産とはいえ、前回が五年も前でしたのでMAXの痛みがどれくらいだったかを忘れてしまっており、痛みをレベルで表すのは難しい質問だと感じました。)結局、本格的な陣痛が始まってから40分というスピード出産で無事に元気な赤ちゃんを出産することができました。
○出産後
赤ちゃんが一通りの処置を終えた後、すぐに母子同室になります。最初から自分で赤ちゃんのお世話をするのは大変かと思っていましたが、今回は二人目でしたし、分娩時間が短かったため体の回復も早く、特に問題なく過ごすことができました。私がシャワーを浴びている間に赤ちゃんが泣いていると、看護婦さんが病室に来て抱っこしてあやしてくれていました。
出産の翌日には授乳指導の先生が来てくださり、母乳についての心配事項も解決できました。
病室にほとんどの物がそろっているので、持参した物の中で実際に使用したのは化粧水・乳液などの化粧品と授乳クッションだけでした。上の子がお見舞いに来てくれたときも、病院からお借りした子供向けDVDがとても役に立ちました。
入院中は赤ちゃんのおしっこ、うんち、嘔吐などの回数を聞かれるのでこまめにメモを残しておきました。
○退院後
三泊四日の入院期間を終え、退院する際にお医者様から「黄疸の数値が少し高いので念のため三日後に検査に来るように」と言われました。そして三日後の再検査の結果、黄疸の数値が更に高くなってしまっていたため急遽入院することになりました。赤ちゃんはアイマスクとオムツをつけただけの状態で24時間の光線治療です。個室のお部屋には大人用のベッドが置いてあるのでママも一緒に泊まることができます。(大人のお食事もつきます。)
黄疸のレベルが高く赤ちゃんを治療用ベッドから降ろせないため、抱っこしての授乳はできないと言われました。病院ではミルクを用意してくださっていますが、私はなるべく母乳をあげたかったのでその場で搾乳して母乳もあげてもらいました。(搾乳グッズは病院にて購入できました) ミルクをあげる、あやす、寝かしつける、哺乳瓶の消毒など、全部看護婦さんがやってくれるので、赤ちゃんが泣いたらナースコールを押して看護婦さんを呼びます。二泊三日の入院中、私はただ搾乳することしかできず、子供が泣いても見守るだけで抱っこしてあげられないことが歯痒くもありましたが、赤ちゃんのお世話は全て看護婦さんがやってくれるので、今考えるとその三日間はとても良い休養になったように思います。
一ヶ月を迎える直前に一ヶ月検診の予約の電話をしたところ、三週間先までいっぱいですと言われ、結局一ヶ月検診を受けたのは二ヶ月直前でした。検診の予約は早めに入れることをおすすめします。(母親の六週後検診は問題なく予約がとれました)
○出産を終えて
北京での出産を決めた当初は多少の不安もありましたが、無事出産できたことに何よりほっとしています。ユナイテッド病院での出産は通訳さんの存在がとても心強く、感謝の気持ちでいっぱいです。そして何より日本からお手伝いに来てくれた母がいてくれたからこそ産前産後を安心して過ごすことができました。思い出深い出産となり、とても満足しています。
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